熱海倶楽部迎賓館は、熱海の高台に建つ大人の隠れ家的なホテルです。名門ゴルフコース・熱海ゴルフ倶楽部に併設されており、急峻な山の上にあるため熱海の海を高台から見晴らす絶景が楽しめ、全室が72㎡以上かつ源泉掛け流しの半露天or露天温泉が付いていて、食事は赤坂の料亭がプロデュースしたレストランでいただけるという贅沢なお宿です。熱海の花火大会が見えるお部屋もあるとか。
今回は、「熱海に行きたい」という母の希望で、母・妹と３人で熱海に旅行することになりました。高齢の母がいること、静かに過ごしたいこと、温泉を楽しみたいことなどを勘案して、熱海倶楽部迎賓館に泊まることにしました。
予約にあたっては、楽天トラベルの5と0の付く日のクーポンを使って、約20%も安く宿泊することができました！けっこう宿泊料金の高い宿なので、クーポンが使えてとてもありがたかったです。
アクセス
熱海倶楽部迎賓館の最寄駅は熱海駅です。今回、熱海駅までは東京駅始発の特急踊り子号に乗って行きましたが、熱海駅は東海道新幹線も停車しますし、私が気に入っているサフィール踊り子も停まるので、時間や予算と相談して好きな列車に乗ると良いですね。サフィール踊り子、お勧めです。
宿の送迎サービスはないので、熱海駅からはタクシーで約10分かけて行く必要があります。路線バスも近くに通っていないですし、急峻な山の上に建っている宿なので、歩いて行こうなどと思わないでください。絶対後悔すると思います。
駅からであればタクシー乗り場からタクシーに乗れば良いのですが、熱海銀座や海沿いなどではタクシーを捕まえるのが難しいこともあると思います。タクシー配車アプリGOでは、アプリでタクシーを呼ぶことができるので便利です。
なお、タクシーに乗った際に「熱海倶楽部迎賓館」だと通じないことがあるので、「熱海ゴルフ倶楽部」と伝えると良いとのことでした。私が乗った時は、「熱海ゴルフ倶楽部まで」と言ったら、タクシーの運転手さんに「迎賓館だね」と確認されたので、わかる人にはわかるみたいです。
チェックイン
タクシーでびっくりするくらい急でグネグネした坂をどんどん上った先に、熱海倶楽部迎賓館は現れました。すーごい高いとこにあります。
左の建物がホテル棟、右の建物がクラブハウス棟です。チェックインはクラブハウス棟に入ってすぐのフロントで。
クラブハウス棟入ったらドーン！いい眺め〜
こちらがフロント。ゴルフ終わりっぽいお客さんもちらほらいらっしゃいました。フロントの向かい側はゆったり座れるソファスペースもあります。掛け軸が飾ってあって、厳かな雰囲気。
チェックイン手続きをして、夕食会場・お風呂の場所、食事の時間などを案内してもらいました。今回は夕食が17時半からの、基本コースのプランで予約しています。朝食は7時〜9時半の間で好きな時間を選べました。大浴場は24時までと、翌朝6時〜9時で利用できますが、全室温泉風呂付きなので大浴場に行く人は少ないだろうなぁ。お部屋には作務衣とパジャマが置いてあり、食事は作務衣で来てもOKとのこと。チェックアウトは11時です。
細かいことは案内の紙を渡してくれるので覚えなくて大丈夫。食事の時間を書いた紙もくれました。
ひと通り案内が済んだら、眺めの良いラウンジでウェルカムドリンクをいただきます。
コーヒー・紅茶・オレンジジュース・烏龍茶のほか、赤・白のワインが選べるのが嬉しい！しかも！今回楽天トラベルで予約したんですけれど、楽天ダイヤモンド会員の特典で、通常ウェルカムドリンク１杯のところ、16時まで何杯でも飲めたんですよ〜！！ 一度お部屋に入って、荷物とか上着とか置いて身軽になってラウンジに舞い戻りましたよ。戻ってきても良いっておっしゃってくださったので( ^ω^ )4杯飲んじゃいました。笑
館内案内
今回私たちが泊まったお部屋はクラブハウス棟の方でしたが、ホテル棟はこちら。多分共用施設は入ってすぐのラウンジだけっぽかったです。飲み物とかは何も置いてなかったな。朝だったからかもしれないけど。
クラブハウス棟は2階に先ほどのフロントとロビー、ラウンジ。それから大浴場とレストランがあり、1階は客室になっています。1階には自動販売機もありました。お酒は売ってないので、お部屋で晩酌したい場合には来る前にコンビニなどで買ってくるか、ルームサービスで注文する必要がありますね。山の上なので、周辺にはコンビニをはじめとしてお店は何もありません。
お部屋
お部屋は全14室。プライベートサウナやテラスが付いた最上級客室から、いくつかバラエティに富んだ客室があります。一番リーズナブルなお部屋でも全室72㎡以上、源泉掛け流しの露天or半露天のお風呂が付いていますので、無理して高いお部屋にしなくても全然満足できると思います！
今回は３人での宿泊だったので、定員が3名以上の和洋室を予約しました。
まずは入り口から（写真散らかっててごめんなさい）。玄関まわりは広々しています。靴を脱ぎ履きするのに便利なベンチがあり、高齢の方でも安心。ガラス製の小さなテーブルは、フロントで貰った案内の紙やお部屋のカードキーを置いておくのに便利です。玄関入ってすぐのところにはクローゼットがあり、作務衣、バスローブ、パジャマ、羽織、雪駄が置いてありました。雪駄の上には足袋も乗せてあり、寒い季節でも安心です。
3人での宿泊だったので、和室には初めからお布団が１セット敷かれていました。布団はフッカフカでよく眠れそうな感じでした。
窓際に椅子とテーブルがあり、バルコニーにもリラックスできるスペースがありました。高台から熱海を見下ろして、遠くには初島や大島(？)も見えて、とても眺めが良いです。お部屋に付いている温泉で温まってから、バルコニーで外気に当たってボーッとするのが気持ちよくて最高でした🎵
テレビからは素敵なBGMが流れていました。普通にテレビモードにすればテレビを視聴することもできます。
コーヒーメーカー(？)と、お茶菓子のきんつば。
冷蔵庫内の飲み物は全部無料です。お水と麦茶、果汁100%のパイナップルジュースとカフェオレ。氷の容器も冷蔵庫に入っていて、お部屋の近くにある自販機コーナーから氷を持ってこられます。グラスの種類も豊富。
水回りをご紹介していきましょう。洗面台は２ボウル。3人なのでなんだかんだ２ボウルだとありがたい。
ドライヤーはNobbyというブランドのもの。プロ向けの製品のようです。
アメニティは歯ブラシからボディタオル、シャンプー類、そしてスキンケアまでひと通り揃っています。シャンプー・コンディショナー・ボディソープはPOLAのエステロワイエシリーズ、スキンケアはアロマエッセゴールドシリーズです。シャンプー等は浴室にもポンプタイプが置いてあるのですが、個包装のものも別で用意してくれているのはポイント高いですね。
お待ちかねの、客室付きの源泉掛け流し半露天温泉!! 敷地内から湧出する百山温泉という自家源泉が掛け流されています。
温泉の成分表が浴室内に掲げられています。鉄っぽい匂いの強い温泉です。肌の老化を防ぐ効果があるんだとか!!顔にバシャバシャかけまくりました。笑 お湯は結構熱いので、水で埋めて適温にさせてもらいました。お部屋に付いている温泉なのに大きくて、一度に４人くらい浸かれるんじゃないかしら。贅沢です。
窓は全開にでき、開け放てば外気が入ってきて、半露天になります。窓を全開にして、温泉に浸かっては窓際に座って外気浴して、というのを繰り返してとても気持ちが良かったです。
浴室備え付けのシャンプー類はKracieブランド。掛け流しの露天風呂が付いているお部屋に泊まれる機会は多くないので、勿体無い！とばかりに浸かりまくり。朝5時台に起きてすぐ浸かる温泉もまた気持ちよくて、鳥の鳴く声と掛け流される温泉の音を聞きながらゆっくり浸かれました。
ルームサービスも豊富でした。頼まなかったけど、メニュー置いておきますね。20時半まで注文可能です。
こちらのお気軽メニューは24時まで注文可能。アルコールやおつまみ、アイスクリームなどのほか、トランプやリップクリーム、コンタクト液など、痒い所に手が届くサービスです。
大浴場
全室に素敵な温泉が掛け流されているので大浴場を使う宿泊者はあまりいないと思うのですが、使えるサービスは使っておきたい！という貧乏性なので、朝ごはんの前に行ってきました。こちらは女湯です。ゴルフで使われている大浴場なので、男女の入れ替えはありません。
パウダーコーナー(というのだろうか？)には、お部屋にあったのと同じドライヤー。スキンケア類もボトルで同じブランドのものが置いてあります。
大浴場。意外と小さいです。洗い場は４〜５箇所。ゴルフ場では女性は少数派なので、これで足りるんでしょうね。お湯は多分お部屋の温泉と同じで、鉄臭さも同様な感じでした。こちらの成分表では加温・加水・循環なしって書いてますね。とてもよく温まるお湯です。
スチームサウナはあったけど、朝だったから稼働していないようでした。シャンプー類はお部屋と同じものが置いてあります。
食事
今回のプランはスタンダードプランのため、伊豆名物の伊勢海老や鮑、ステーキなどの高級食材は付いていません。高級食材を食べたい場合は、付いているプランを選ぶか、チェックイン後に事前にお願いする必要がありますが、スタンダードプランで十分お腹いっぱいになるのと、高級食材でなくてもどれもすごく丁寧に美味しく作られているので、ぶっちゃけオプション付けなくていいと思います。
夕食・朝食とも、フロント横にあるレストラン「百山茶寮」でいただきます。
夕食
今日のお品書き。さっきの写真でも出てきましたが、復習ということで。
サイドメニューを追加することもできます。
ドリンクのメニューは豊富です。生ビールはアサヒだけですが、瓶ビールであればプレモル、アサヒ、サッポロ、キリンが揃っています。日本酒などもいくつか銘柄が用意されていますね。
ボトルワインはまあまあいいお値段しますね。5,000円台までのワインはハーフボトルなので注意です。
メニューブックには載っていない、おすすめドリンクのパウチもたくさんありました。
ワインもたくさん。リーズナブルなボトルもあるじゃん！と思ったらドンペリやモエ・エ・シャンドンもあります。すごい。
さて、先付けと蒸し物です。左の写真は先付け「法蓮草 茸お浸し」と「銀杏豆腐」。お浸しは出汁が効いていて優しいお味。銀杏豆腐はキャビアが載っていて高級感があり美味でした。先付けはうっかり写真撮る前に食べ始めてしまったので食べかけです。笑
右の写真は「ずわい蟹 南禅寺蒸し」。ずわい蟹とイクラに静岡名物の山葵が添えられています。トロトロの銀餡も美味しい。
お造りは本日のお造りということで、マグロ、ブリ、カンパチだったかな？どのお刺身も脂が程よく乗っていて美味しい！熱海なので新鮮なお魚が食べられるのだな。鮟鱇は一口鍋と言いつつ、鮟鱇が３切れくらい入っていて贅沢。スタンダードなお鍋の具で安心感のあるお味。
地養鶏のグラタン。里芋が入っているので結構お腹にきます。ランチは人気店に並んで13時過ぎだったので、ぶっちゃけ17時半の時点ではあまりお腹が空いておらず、既に苦しい…
グラタンの次は鱈のオランダ煮。てっきり洋風な煮物が来るかと思ったら、バリバリ和風でした。揚げた後に醤油・みりん・出汁などで煮た料理だそうです。こちらも優しい出汁の味が美味しかった。
もうこの時点でかなり満腹。鰯の磯辺揚げも脂が乗っていてすごく美味しかったらしいのだけど、私はもう揚げ物食べられず。ごめんなさい。
ご飯には味噌汁のほか、香の物と釜揚げしらすと黄身醤油が付いていて、卵かけご飯にして食べました。美味しかった！
デザートはラウンジに移動して、夜景を見ながら。柚子羊羹と柿。温かいお茶も出してもらいました。あんなにお腹いっぱいで「もう食べられない」と言っていたのに、デザートは食べられてしまうから不思議です。
夕食は鮑とかステーキとか、特別高級な食材のメインがあったわけではないのだけれど、どのお料理も優しい味付けで、一品ずつ丁寧に作られている実感があって、とても美味しくいただけました。いつも夕飯の時間が遅いので、19時半からの第二部で食べられるとよかったなと思います。
朝食
朝食も昨日のレストランで。私たちは3人連れだったので内側の４人席だったんですけど、2人だと窓際で2人並んで外を見ながら食べられる席がありました。カップルはみんなこっちに仲良く座っていて、いいな〜と思いました。私も夫と来たら窓際席に座りたいなぁ。
テーブルには豆腐を作る鍋と、ご飯を炊くお釜が設置されていました。席に着くと係の方が着火してくれます。お豆腐は「百山豆腐」と言って、このレストランの名物なのだとか。
サラダが運ばれてきて、次に右の写真のお盆を持ってきてくれました。熱海らしく鯵の干物があるのが嬉しい！
と思っていたら、追加で佃煮とだし巻き卵が登場。佃煮は３人分とはいえ多すぎないか？干物をはじめ、お漬物や海苔、だし巻き卵、極めつけの佃煮など、ご飯のお供が多すぎて、ご飯一膳では足りない。。。笑 デザートはパイナップルとみかんでした。
朝食もメニューは割と普通だけど、豆腐やお米が作りたて・炊きたてなのが良かったです。
施設概要
施設名 熱海倶楽部 迎賓館
住所 〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山1171
チェックイン 15時（最終24時）
チェックアウト 11時
総客室数 14室
アクセス 熱海駅より車で8分
まとめ
宿泊費がけっこうお高いですが、その分お部屋の設えや広さは十分で、とてもリラックスできました。お部屋に付いている源泉掛け流しの半露天温泉もとても気持ちよく、起きがけに入る朝風呂など、好きな時に好きなだけ浸かれて最高でした👍
ここの食事を食べにわざわざ泊まりに来る、というほどではないのですが、お料理も十分美味しかったです。
小学生以下のお子様は泊まれないため、大人の空間という感じで落ち着いており、建物のつくりもしっかりしていて隣の声が聞こえるということもなく、静かに過ごせます。土日だったので若めのカップルもいましたが、少しお年を召したご夫婦のお客さんがメイン層っぽく、今回のように親を連れてきても喜んでもらえる、落ち着いた素敵なお宿でした。
