オトクトリップ!

オトクなトラベルハックと宿泊記

大人の伊豆を感じる旅へ。「サフィール踊り子」体験記

伊豆へ行くのに便利な特急「踊り子号」。踊り子号シリーズには単なる「踊り子号」の他に「スーパービュー踊り子号」がありましたが、車体の老朽化と共にスーパービュー踊り子号は引退しました。

そして、スーパービュー踊り子号に代わって登場したのが、今回ご紹介する「サフィール踊り子号」です。サフィール踊り子号は今までの特急列車とは違い、全席グリーン席。しかも、通常のグリーン席の他に、個室やグリーン席より更にグレードの高いプレミアムグリーン席も搭載され、大人のワンランク上の伊豆旅行が楽しめる仕様となっています。

今回、通常のグリーン車に乗ってきましたのでレポートします。

f:id:otokutrip:20200530203042j:plain

 

1.サフィール踊り子とは

「サフィール踊り子号」は、大人の上質で優雅な伊豆旅行を実現する、伊豆方面への特急列車です。「サフィール」とはフランス語でサファイヤを意味し、宝石のサファイヤのように青く輝く美しい伊豆の海と空をイメージさせ、上質・高級で優雅な旅を楽しんでもらいたいという願いから、名付けられました。

f:id:otokutrip:20200726125924j:plain

1-1.特徴

サフィール踊り子号の特徴は、①全席グリーン席、②カフェテリア車両搭載 ということです。ゆったりとしたグリーン席で上質で快適な旅を、カフェテリアでラーメンを啜りながら(ココだけ聞くとあんまり大人の上質旅って感じじゃないですね笑)美しい景色を眺めて、伊豆への旅に期待を膨らませる。優雅な旅を想起させる特急列車になっています。

f:id:otokutrip:20200530203938j:plain

1-2.停車駅

停車駅は下記の画像の通り、東京方面と伊豆半島を結んでいます。東京-伊豆急下田間は、毎日往復1便運行しています。その他、曜日によっては便数が増えたり、土日祝日は新宿駅からも伊豆半島へ向かう便が設定されています。時刻表は最新のものをご確認下さいね。

 

f:id:otokutrip:20200525115717p:plain

1-3.料金

サフィール踊り子に乗って東京から伊豆急下田まで乗った場合の料金は以下の通りです。

グリーン席(1人)      普通運賃3,960円+特急料金2,270円+グリーン料金2,880円=9,110円

プレミアムグリーン席(1人) 普通運賃3,960円+特急料金2,270円+プレミアムグリーン料金5,200円=11,430円

4名個室(2名利用)     普通運賃3,960円×2人分+特急料金2,270円×2人分+グリーン料金2,880円×4人分=23,980円(1人あたり11,990円)

4名個室(4名利用)     普通運賃3,960円×4人分+特急料金2,270円×4人分+グリーン料金2,880円×4人分=36,440円(1人あたり9,110円)

6名個室(2名利用)     普通運賃3,960円×2人分+特急料金2,270円×2人分+グリーン料金2,880円×6人分=29,740円(1人あたり14,870円)

6名個室(6名利用)     普通運賃3,960円×6人分+特急料金2,270円×6人分+グリーン料金2,880円×6人分=54,660円(1人あたり9,110円)

 

個室は定員ぴったりで乗るとグリーン車と同じ料金なのでお得感があります。しかし、定員よりも少ない人数で乗る場合には、乗っていない人数分(6名用個室で2名利用の場合、4人分)もグリーン料金の支払いが必要になってしまうので要注意ですね。

ちなみに、普通の踊り子号だとグリーン車に乗っても1人6,570円です。サフィールのグリーン車との差額は2,540円です。2,540円でサフィールにアップグレードできるのであれば、個人的にはサフィールを選びますね。

2.座席

先ほども少し触れましたが、サフィール踊り子は全席がグリーン車。グリーン車、プレミアムグリーン車、個室があり、どれに乗っても大人の贅沢気分が味わえます。

1号車がプレミアムグリーン車、2〜3号車がグリーン個室、4号車はカフェテリア車両で5〜8号車がグリーン車となっています。

f:id:otokutrip:20200726133103j:plain

あとこれは座席じゃないけど書いておきたい。発車後や到着前に、「本日はサフィール踊り子1号にご乗車いただきまして、ありがとうございます」とか「間も無く、熱海に到着です」とかアナウンスが入るじゃないですか。そのアナウンスの前に音楽が流れるんですけど、この音楽がとても良いんですよ。優雅な旅が始まるなって感じの、素敵なメロディなので、乗った際には是非このメロディにも着目してみてください。

2-1.グリーン車

グリーン車なのに、編成の中で一番リーズナブルと言う不思議現象。グリーン車ですからもちろん座席はゆったり。通路を挟んで1席-2席になっており、1人旅でも周りを気にせず乗車できますね。写真は8号車で、展望席になっています。(下りだから後ろ向きだけどね)

f:id:otokutrip:20200530203434j:plain f:id:otokutrip:20200726145545j:plain

天井部分にも窓が配置され、開放感のある造りになっています。せっかくの天窓からの景色や光を遮らないよう、座席上の荷物置きもガラスで透明です。

f:id:otokutrip:20200530204143j:plain

座席のリクライニング。手前が全倒し状態、奥は全起こし状態です。レッグレストもあり、ゆったりと過ごすことができます。前の座席についているテーブルの他に、アームレストにも小さなテーブルが収納されています。前の人が全倒しして来てもスペースには余裕があります。

f:id:otokutrip:20200530203407j:plain

全席コンセント配備。誰にも気を使わずに充電などができます。

f:id:otokutrip:20200530204042j:plain

操作ボタン。読書灯もありますね。

f:id:otokutrip:20200530204052j:plain

各車両に大型の荷物置き場が設置されていて、スーツケースや大きな荷物はこちらに置くことができます。頭上に上げるのは体力も要るし、万が一落としてしまうと危険なので、こういったスペースが誰でも利用できるように設置されているのは有難いですね。特にこの列車を利用して伊豆方面に行く人は旅行者が多いでしょうから、需要も多いでしょうね。大きな荷物を頭上の荷物置きに置かないことで、天窓から見える景色を遮らないと言う副次効果も以外と大きいと思います。

f:id:otokutrip:20200530203630j:plain

駅で買ったお寿司と、高輪ゲートウェイ駅開業記念パッケージのエビスビールで乾杯。私が乗った時はコロナ禍の影響で車内販売や4号車のカフェテリアが営業していなかったため、事前に調達しました。サフィールの特徴であるラーメンが食べたい訳でなければ、駅や百貨店などで好きなものを調達した方が、満足のいく飲みができる気がしますね。

f:id:otokutrip:20200530210950j:plain

2-2.グリーン個室

グリーン個室は乗ってないので、空いていた個室を勝手に入り口から撮らせていただきました。1両に4名用個室が2室、6名用個室が2室あります。これが2両なので、全部で8室ですね。

こちらは4名用個室です。個室なので仲間内だけでお酒を呑んで盛り上がったり、お子さん連れでおもちゃを広げて遊んだりと、周りに気を使わずに過ごすことができます。

f:id:otokutrip:20200530204257j:plain f:id:otokutrip:20200530205027j:plain

こちらは6名用個室。4名用も6名用も、グリーン車と同様、天窓が付いています。しかも、個室の窓は海側なので気兼ねなく景色を楽しむことができますね。良いなぁ。

f:id:otokutrip:20200530204310j:plain f:id:otokutrip:20200530205021j:plain

コンセントも完備しています。個室だとグリーンアテンダントが来てくれて、事前予約したラーメンを持って来てくれたりするようです。

f:id:otokutrip:20200530205030j:plain

親戚が伊豆に住んでいるので、私と夫と、両親の4人で乗ることがあれば、4名用個室を利用したいと思います。

2-3.プレミアムグリーン

プレミアムグリーン車には立ち入るのも憚られたので、公式HPからの写真でご勘弁を。ゆったりとしたプライベート空間と、くつろぎの空間を実現する1+1列の座席で、天窓から差し込む太陽の光とダイナミックな車窓を眺めながら、上質な旅を楽しむことができます。

座席は窓側に回転させることができ、伊豆の海を一望。本革を使用した上質なシートで、心地よいひと時を過ごせます。電源コンセントはもちろん、足元に荷物スペースも完備。

f:id:otokutrip:20200530205104j:plain

こちらの車両は頭上の荷物棚が見当たりませんね。足元に荷物スペースを完備しており、車両後方にもグリーン車両と同様に大型荷物置きスペースがあるので、天窓からの景色を遮るものは置かないのかもしれません。運転席越しにも大きな窓があり、ダイナミックな景色を楽しめますね。

f:id:otokutrip:20200530205108j:plain f:id:otokutrip:20200530205113j:plain

3.カフェテリア

今回はコロナの影響で営業していなかったため、ラーメンの写真等を上げられませんが、カフェテリアとメニューだけご紹介します。テーブル席は海側、カウンター席は山側ですので、テーブル席に座りたいところです。

f:id:otokutrip:20200530205412j:plain

メニューはヌードル(税込650円)を中心に、ドリンクやおつまみなどがあります。ヌードルを食べたい場合は、サフィール踊り子の事前予約システム「サフィールPay」で事前予約しておくことをオススメします。予約時間ごとに提供数を限定しているので、予約しておかないと好きな時間に食べられなかったり、予約で埋まると食べられないこともありそうです。

また、個室のお客さんはヌードルを運んで来て貰えるとのこと。VIP待遇ですね。

こちらがメニュー。特に伊豆っぽい海鮮などの料理はありません。

f:id:otokutrip:20200530205425j:plain

厨房。麺を茹でるアレがたくさん並んでいます。休業してないと撮れないレア写真かも。

f:id:otokutrip:20200530205435j:plain

カフェテリアは4号車で、グリーン車とプレミアムグリーン車、個室を分けています。厨房横の廊下で繋がっていますが、人1人通るのがやっとの狭い通路です。グリーン車のお客さんが興味本位で個室やプレミアムグリーン車を見に行くのを牽制しているようですね。

f:id:otokutrip:20200530205446j:plain f:id:otokutrip:20200530205458j:plain

4.車両概要

車両形式 E261 系
両数 8両×2編成
1号車:プレミアムグリーン(1+1列)
2~3号車:グリーン個室
4号車:カフェテリア
5~8号車:グリーン車(2+1列)
定員 164名

 

5.まとめ

グリーン車でもゆったりと快適な乗車が叶ったサフィール踊り子号。見られる景色はグリーンでもプレミアムグリーンでも変わりません。特に晴れた日の海の景色は、都会であくせく働いている我々の心に驚きと癒しを与えてくれます。座席も快適で、車内に流れるメロディやアナウンスも落ち着いた感じで大人の旅って感じでした。

ちなみにグリーン車の中でオススメの車両は8号車と5号車の海側。海側というのはもちろん景色を誰にも邪魔されずに楽しむことができるからですね。8号車は運転席と前面の窓が見られるので景色がよく見えます。また、5号車は車椅子対応座席があり、バリアフリートイレが設置されているので座席が14席と少なく、車椅子の方の利用がなければ乗車人数は更に減ると考えられるので、落ち着いてゆったり過ごしたい場合はオススメです。ただし、グリーン車の人が4号車のカフェテリアに行くのにみんな5号車を通るということは心に留め置いておきたいですね。

今回はコロナの影響でフルサービスが受けられなかったので、次は個室利用でラーメン予約して、また違う楽しみ方ができれば良いなと思います。

www.otokutrip.com