二条城至近という三井家ゆかりの地に250年以上にわたって存在した三井総領家の邸宅。その跡地に建つHOTEL THE MITSUI KYOTOには、邸宅にふさわしい悠然としたたたずまいがすべての客室に息づいています。2020年11月に新規オープン。
8月の平日、私の誕生日と夫婦の結婚記念日のお祝いに、素敵なホテルに宿泊して美味しいディナーを食べたい!という希望を叶えるため、SPGアメックスの無料宿泊特典で夫婦で宿泊してきましたのでレポートします!
- HOTEL THE MITSUI KYOTO
- 300年以上の歴史を誇る登録有形文化財・梶井宮門
- チェックイン
- ガーデンルーム
- エクスペリエンス
- サーマルスプリングSPA
- FORNIでディナー
- アクセス
- 施設概要
- まとめ
HOTEL THE MITSUI KYOTO
HOTEL THE MITSUI KYOTOは、2020年11月にオープンした新しいホテルです。向かいには二条城という立地は三井家ゆかりの地。そんな由緒正しい土地に建つ高級ホテルなんです。
一番グレードの低い部屋でも1泊10万円近くしますが、SPGアメックスの無料宿泊特典なので宿泊は無料でした♪(現在は無料宿泊特典で泊まれる上限ポイント数よりも宿泊に必要なポイントが高くなってしまったため、無料宿泊特典では宿泊できなくなってしまいました。)
300年以上の歴史を誇る登録有形文化財・梶井宮門
ホテルに入ると敷地内に聳える梶井宮門。凛々しい佇まいは風格を感じます。
「梶井宮門」は、1703年(元禄16年)に梶井宮御殿の門として京都・河原町今出川周辺に創建され、1935年(昭和10年)に、250年以上にわたってこの地に存在した三井総領家(北家)の邸宅の門として、この地に移築されました。300年以上の歴史を持ち、三井家の時代よりこの地で受け継がれてきた「梶井宮門」は、宮大工による全面的な修復を経て、2020年11月にHOTEL THE MITSUI KYOTOの表玄関として蘇りました。2021年7月には登録有形文化財(建造物)に登録されています。
梶井宮門をくぐると、アプローチがあり、ホテル正面玄関へ。日本らしく、落ち着いて品のある空間です。
チェックイン
エントランスを入るとスタッフの方が迎えてくれます。まずはロビーのソファに座ってチェックインの手続きです。
天井が高くて中庭に面したロビーと、奥まった場所にあるライブラリースペース。着物を着たスタッフの方が丁寧にチェックイン手続きをしてくれます。
ウェルカムドリンクは冷たい玄米茶と、砂糖でできたお菓子。玄米茶が冷たくてとても美味しかったです。また、ロビーをはじめ、至る所に苔が飾ってあり、苔好きな夫ははしゃいでおりました。京都らしくて素敵ですね。
中庭をぐるりと囲むように客室やレストランがあり、美しく整備された中庭を館内のいろいろな場所から楽しめます。
ガーデンルーム
今日のお部屋は窓から中庭が見られるガーデンルーム。市街地側や二条城側など選べましたが、ゆっくり過ごしたいのと、あまり二条城に興味がない(ごめんなさい)ので中庭ビューのお部屋にしました。
お部屋は301号室。エスカレーターはドアもカゴ内も木の設えで、温かみのある雰囲気。エレベータ呼び出しボタンがライトアップされていてやけに綺麗でした。
3階のエレベーターホールに降りると、コチラにも苔や木のアートがあります。
さて、301号室へ。ルームキーが浮世絵風でオシャレです。
早速お部屋へ入りましょう。緑色でまとめられた落ち着いた雰囲気のお部屋ですね。ガーデンビューとはいえ、真向かいはホテルの建物。。。ちょっと左に視線を移すと、中庭が見られました。一つ隣の部屋だったら完全ガーデンビューだったのだろうな。50㎡以上あるので広々としています。窓際にはソファと椅子とテーブル。居心地良さそうです。
テーブルにはホテルからのメッセージカードとお菓子がありました!お部屋のアップグレードはなくとも、こういった心遣いが嬉しいです。
バーコーナーは常温のミネラルウォーター、お茶やコーヒー、紅茶など無料のものと、お酒やジュースなど有料のものがあります。グラス類はRIEDELのものでした。
冷蔵庫内は有料の飲み物が沢山入っていたので持ち込みのお酒やおつまみなどを入れるスペースは限られています。ペプシコーラ900円、谷井農園のジュース1300円など、庶民にはビックリ価格。さすが高級ホテルです。
荷物を置くスペースも広くて使いやすいです。
洗面所は高級ホテルではお馴染みの2ボウルシンクとシンクの間にある箱には歯ブラシなどのアメニティが入っています。バスローブはふわふわのグレーです。
アメニティの箱を開けると、ホテルザミツイの名前の入った紙の箱にわざわざ入れてあります。
こちらはドライヤー。初めて見るドライヤーでしたが、HOLISTIC curesという製品で、乾きが早くてサラサラしっとりになりました。調べてみると22,000円くらいするもののようです。レプロナイザーよりリーズナブルだから、次買うならこれがいいかも。
お風呂は造り付けの浴槽と、レインシャワーもあり高級感いっぱい。浴槽の縁にはバスソルトとヘチマスポンジが置いてあります。バスソルトとヘチマスポンジを使用してから夕飯に出かけたら、ターンダウンの時にバスソルトを補充して、ヘチマスポンジも新しいのをもう一個置いておいてくれました。
エクスペリエンス
ホテルザミツイ京都では、京都の歴史や文化、自然を体験できる数々のアクティビティが用意されています。今回は、部屋への案内の時に教えてもらった、武者小路千家家元後嗣・千宗屋氏監修の茶居で行われる「茶居で味わう一服のお茶」を体験!980円/人で参加できました。
武者小路千家の茶道家の先生から手解きを受けたアンバサダーの方が立礼式のお点前を披露して下さいます。静かな空間にお茶を点てる音がして、心が洗われるように感じました。
夕飯前の時間にお願いしたので、お茶菓子でお腹が膨れてしまいました。笑
サーマルスプリングSPA
ホテルザミツイ京都の地下には温泉が湧いているんです!「静謐を湛える」のコンセプトのもと、上質な静けさと水に包まれた空間が日常を離れたひとときへと誘い、最上の癒しとくつろぎを堪能できる、サーマルスプリングSPA。サーマルスプリングとは、水着を着用して入る天然温泉を用いたプールだそうです。
コロナ禍では利用人数を制限しているので、利用したい場合は直前にサーマルスプリングSPAの受付に電話して、行っても大丈夫か確認が必要でした。電話してみるとOKとのことだったので、まずは地下1階へ降り、サーマルスプリングSPAに向かいましょう。地下1階はとても静かで水の流れる音だけが響いています。ゆっくりと進むと、受付があるので、部屋番号と名前を伝えます。
受付で利用方法や更衣室などの案内を受け、更衣室ロッカーの鍵を受け取り更衣室へ。ロッカーは非接触型の電子キーで便利です。宿泊客が少ないのか更衣室でも人が少なく、とても静か。更衣室にはおしぼりや冷やしたミネラルウォーターが置いてあり、好きに使えます。
温泉成分表も掲示されています。更衣室内にはゆっくり寝そべられるような空間も小さいながらありました。
洗面スペースはクレンジング、洗顔料、化粧水、乳液、ボディミルク完備。ブラシなどのアメニティも用意されています。
水着は貸出もしているそうです。水着の水を切るあの機械もありました。更衣室にもシャワーがあるので、そちらで身体や髪を洗ってもOK。タオル類も完備です。
シャワーを浴びたら、早速サーマルスプリングSPAへ。16歳未満は入場できないので騒ぐ人もいなくて、特にこの日は宿泊客が少なかったのか、数人しかいなかったのでとても静かでした。水の音が響いています。写真をじっくり見るとソファがあるのが見えると思いますが、こういったソファがいくつも配置されていて、ここに寝そべって、ミネラルウォーターを飲んだり、たまに温泉に浸かったりしながらグダグダ過ごしました。すごく気持ちいいですよ。大判のバスタオルも沢山置いてあるから好きなだけ使えて◎。
FORNIでディナー
誕生日と結婚記念日のお祝いディナーはホテル内レストランのFORNIへ。窯で焼き上げるピッツァから本格的なグリル料理まで、幅広いイタリアンを提供するFORNI。高級ホテルに入っているレストランにしてはお手頃価格です。
京都市が蔓延防止措置区域に指定されてしまったために閉店時間が早まり、それに伴い早めの17時半に予約をしていましたが、先程の茶居でのエクスペリエンスで茶菓子を食べてしまってお腹が空かなかったので、予約を18時半に変更してもらいました。
レストランは中庭に面しているのでいい景色です。暗くなってくると中庭がライトアップされました。
今回はせっかく誕生日と結婚記念日のお祝いなので、必ずピザが付くコンテントコースにしてみました。前菜からメイン、デザートまで全てプリフィクスなので好きなものが選べます。
京都市は蔓延防止措置区域に指定されていてレストランでのアルコールの提供不可ということで、ノンアルコールのスパークリングワインで乾杯。1杯目はマリオット上級会員だと無料で貰えるみたいでした。
最初のアミューズは、ピザ生地を薄く伸ばしてローズマリーをかけたもの。ローズマリーの香りが良くて美味しい。お酒欲しい。
次に出てきたアミューズは、ピスタチオとパテ(だったかな?)を塩味の生地で挟んだもの。これも美味しい!けど、やっぱり、お酒欲しい。。
前菜は、左の写真が夫が注文した「穴子のソテー カポナータビアンコ ディルとキュウリのソース」。右の写真は私が注文した「牛脛肉とタレッジョチーズのコトレッタ パッションフルーツソースのサラダ」。お上品な味がしますね。お酒、欲しい。
ちなみにお酒がないので白ブドウジュースや赤ブドウジュースをオーダーして飲んでいました。ノンアルコールワインとも違って普通に甘くてブドウジュースで、見た目だけはワイングラスに注ぐので完全にワインでした。笑
次のお皿は、パスタとリゾットから選べます。夫は「スパゲッティ フルーツトマトと賀茂茄子 リコッタチーズ添え」、私は「石川県産カルナローリ米 オレンジ香るリゾットミラネーゼ 生ハムとストラッキーノ」を選びました。私の選んだリゾットは聞いたことのない食材の名前が沢山入っていてビビりましたが、オレンジ風味の生ハムリゾットという感じで、変わった味だったけど美味しかったです。ワイン飲みたい・・・
ピザはFORNIの看板メニュー。夫はトマトソースが好きなので、モッツァレラ、ミニトマト、生ハム、ルッコラ、グラナパダーノが乗った「プロシュート」を、私はチーズを食べたい気分だったので、チーズまみれの「クワトロ」をオーダー。クワトロは当たり前だけどめっちゃ重い。食べきれず、部屋に持って帰らせてもらうことにしました。
メインとデザートは夫婦揃って同じものをオーダー。メインは「国産牛サーロイン窯焼 カボチャのアグロドルチェ」。他のメインに比べて単価がやたら高かったので貧乏性を出してしまいました。サーロインはとっても美味しかったんですが、脂が多いので30代半ばになった(更に先程チーズのピザを食べた)私はキツくて一切れでギブアップ。もう一切れは夫の胃袋へ。あぁ、勿体ない・・・そして、赤ワイン、飲みたい。
デザートは「FORNIティラミス」。お祝いだったので文字を入れてくださいました!嬉しい♡
FORNIでのディナーはライトアップされた中庭を眺めながら、2人でゆっくりと味わうことができました。34歳の誕生日に、もう脂ものを受け付けなくなった胃袋を自覚して悲しくなってしまいましたが、お酒があったらもう少し楽に食べられたのではと思います。
アクセス
ホテルザミツイ京都は、地下鉄東西線の二条城前駅2番出口から徒歩約3分。京都駅からタクシーの場合は約15分です。
施設概要
施設名 :HOTEL THE MITSUI KYOTO
住 所 :京都府京都市中京区油小路通二条下る二条油小路町284
チェックイン :15:00
チェックアウト:12:00
客 室 数:161室
まとめ
超高級ホテルのHOTEL THE MITSUI KYOTO。マリオット系列の中でも最上位のカテゴリー8になったので、SPGアメックスを持っていても無料宿泊特典では泊まれないホテルになってしまいましたが、カテゴリー8でしょうね、というハードの良さがあります。サービスも悪いところは見当たらなかったです。ラグジュアリーコレクションというブランドなので高級感もありつつ、和の雰囲気でとても落ち着きます。
京都という唯一無二の地で、歴史と文化を感じられるのがまずgreatポイントですが、更に気に入ったのはサーマルスプリングSPA!まず子供が入れないのでとても静かでリラックスできる空間に、温泉。温泉だけだとずっと入っていられないけれど、濡れてもOKなソファがいくつも置いてあるのでソファで寝転びながらグダグダ過ごせるのがとても良かったです。あそこでジュースとかお酒とか飲めたらもっと良いけど、温泉にこぼしちゃったりとか、騒いじゃう可能性があるから難しいんだろうなぁ。
お部屋も落ち着いた雰囲気で苔とか陶器とか日本の文化をさりげなく取り入れている感じがとても心地よかったです。
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